2023.04.19更新日

全学年

中学から医学部受験を目指すときに知っておくべきポイント

かつて「経済力や学力が高い学生」が目指すものとされていたい医学部ですが、昨今では未曾有の自然災害や経済的不安が長引いたことも要因になり医学部を目指す人が増えています。当然の結果として、現在の医学部受験は競争率が高くなっています。合格する確率を少しでも上げる為に1日でも1時間でも早く勉強を始めることが大切であると言われています。

そこで今回は、中学生のうちから医学部に入学したいと考えている人に焦点を当てて、時間を無駄のない合格法を解説します。中学生から医学部受験対策をするメリットの他にも中学生の勉強方法など、学生がよく悩む問題をピックアップしましたので、ぜひ最後までご覧ください。

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1.中学生から医学部受験対策をするメリット

医学部受験対策を中学生から始めるメリットは、まず、勉強に対する意識を高めることが出来る点でしょう。

中学生のうちは、まだ自分の進みたい進路も定まっていないことが多い一方で、まだまだ遊びたい盛りで勉強に対する意識はなかなか高まりません。しかし、医学部を目指すという目標をこの時期からしっかりと意識することで、勉強に関する考え方が変わるでしょう。そして、勉強への意識が変わると、普段から授業を大切にしたり、受験について知識を得ようとしたり、自習ができるようになったりなど、受験生に大切な自己管理能力が自然と身についてきます。

また、早いうちに勉強を始めることで難関大学の医学部を目指す選択肢が生まれる大きなメリットがあります。中学生から勉強を始めていた人と何も対策をしていなかった人では、当たり前ですが高校1年生の時点で既に大きな差が付いてしまいます。高度な学力が必要とされる医学部受験では、勉強に関しての基礎的な知識を身に付けることが合格への鍵となります。中学生のうちから地道に学習し、基礎学力がしっかりと身に付いていればこそ、高校からすぐにハイレベル学習に取り組むことができるのです。特に学力の差が出やすいのが、数学と英語です。医学部受験を目指す中学生が通う中高一貫校では、特にこの2科目を需要視したカリキュラムを組んでいる学校も多くあります。

そして、もう一つのメリットとしては、高校生活を楽しむ余裕が生まれるという点です。中学生のうちから勉強を始めてしまうと、遊ぶ時間が一生取れないのではないかと不安になる方もいるかもしれませんが、実際には違います。医学部受験の出題範囲は広く、高校2年生頃から医学部受験の向けた勉強を開始しては遊ぶ余裕などありません。一方、中学生のうちから基礎学力を身に付けておくことで、高2でも慌てることなく高校生活を楽しむ余裕が生まれます。中学からの勉強習慣は、友達、家族と大切な時間を過ごすためにとても大切なのです。ですから、毎日コツコツ無駄な時間を作らないように勉強に励みましょう。

さらに、医学部受験の際に求められる教科の学力を早いうちから身に付けておく事は、医学部以外の道へ進路変更した場合にも役に立ちます。医学部受験の為に中学生のうちから学習をするのは、数学、理科、英語ですが、この3つの科目は、他学部でも受験科目として用いられる事が多い為、基礎学力が身に付いていると有利になります。早いうちからハイレベルの対策をしておくことは、将来の自分への貯金となるのです。

2.中学生から医学部受験をする時の勉強方法

難関大学の医学部へ多くの合格者を輩出している中高一貫校では、多くの学校が先取り学習をしています。それを参考に、公立中学校からでも医学部合格を目指せるよう、中学生がするべき医学部受験対策について、学年別でご紹介します。

2-1.中学1年生

中学1年生は、入学後半年くらいまでは日々の授業をきちんと理解する事に集中しましょう。その際、もし少しでもわからないことがあるならば、そのままにせずに先生に聞くなどして納得いくまで復習しましょう。半年経って授業の展開にも慣れてきたら、2年生で習う内容の半分くらいまで先取りして勉強を進めてみましょう。全教科先取りするのが難しい場合には、英語と数学を重点的に学習すると良いでしょう。覚えることがたくさん出てきますが、丸暗記するのではなく一つ一つ意味を理解しながら定着させる癖を付けましょう。

2-2. 中学2年生

次に中学2年生では、出来れば中学2年生の勉強プラス、3年生の勉強も先取り出来ると良いでしょう。進学校などでは、中学3年間で学習する内容を1、2年生のうちに全て習得してしまうケースも珍しくありません。1年生から引き続き基礎固めに集中し、わからない部分は徹底的になくすようにしていきましょう。早い段階で3年生までの学習が完了した場合には、医学部合格者をよく輩出する進学校に入学できるように高校受験の対策をしましょう。

2-3. 中学3年生

中学3年生では、中高一貫校の場合は、高校受験の準備をする必要がありませんので、高校生で習う部分を先取りして勉強します。普通の中学の場合は、医学部への進学率が高い高校に入る為に、受験勉強を優先しましょう。進学校の高校に入ると、勉強をする環境が整っているので医学部の合格確率が上がります。中高一貫でない場合は、高校受験を大切にしましょう。

3.中学生全体を通して言える勉強のポイント

中学生から医学部受験の為に勉強する際のポイントは、英語と数学の基礎を固める事です。医学部受験を目指す場合、かなり速いペースで高校3年間の基礎知識を学び、問題集に取り組む必要があります。高校生で習得する範囲の勉強は、どれも中学生で学ぶ内容が土台となります。特に英語と数学は基礎力がその後の偏差値にも大きく影響するためとても大切です。余裕があれば理科も勉強しておくと良いです。

3-1. 勉強方法

具体的な勉強方法としては、教科書のワークをひたすら繰り返すことです。中学生のうちは、高難易度の応用演習問題を解く必要はありません。ひたすら基礎固めに集中することが重要なので、学校で配られる教材や、同じような内容の問題集を一度だけでなく何度も繰り返し解いてインプットすると良いです。自力で問題を解く事が出来ず、解説を読んでも理解出来ない場合は、問題が自分の能力に合っていないので、何度解いても意味がありません。基礎的な内容の問題を全て一発で解けるようになってから、演習問題へ進むのが良いでしょう。苦手な部分は徹底的に克服しましょう。

3-2. 勉強する時間帯

効率良く勉強を進められる時間帯は、ズバリ朝です。実は人間の脳は朝が一番吸収力の高い時間と言われています。夜中に勉強をしてもあまり覚えていないことが多く、記憶に定着していません。その為、毎日勉強を繰り返していると、朝早起きをして勉強をすることの重要性に気が付くでしょう。そうなると早寝早起きが定着し、規則正しい生活を送る事が出来ます。規則正しい生活を送ることでより脳が活性化され、知識が身に付きやすくなるという好循環も生まれますので、やはり自己管理能力は一番大切という事が言えます。

3-3. 家庭のサポート

勉強の開始や継続には、勉強する環境が影響を与えることが多いです。ですから、学習意識の高い学校に入学させる、良い環境の整った勉強部屋を作るなどすることが大切になります。その上で自己管理能力が身に付くように、最初のうちは勉強時間の管理をしてあげましょう。自己管理能力を身に付けるには、長い時間がかかりますので、プレッシャーを与えずに根気よく向き合ってあげる必要があります。ただ、本人が嫌々勉強していても効率が良くありませんし、子供にとってもストレスとなってしまいます。あくまでも本人の意志を尊重してあげる事が大切です。

また、医学部に受かりやすいとされる中高一貫校や医学部予備校に通わせることや、必要な教材を買い与えるといった支援も非常に重要になります。

そして、医学部に関する情報を集めるのも大切なサポートのひとつです。子供のモチベーションを上げるような大学を選ぶためには、情報収集が欠かせません。中学生はオープンキャンパスなどに参加して将来の自分を想像することで受験ヘの意識が高まるでしょう。将来像を楽しいものにしてやる気を沸かせましょう。

4.中学生からでも医学部受験用の予備校を検討すべき理由

目指す学生が近年増え、高い学力が求められる医学部受験では、高校3年間の勉強だけでは現役合格を目指すために不十分であると言われています。そこで、中学校から医学部専門予備校に通うメリットをご紹介します。

医学部専門予備校では、現役の医大生やプロの講師が授業や勉強のサポートをおこないます。そのため、中学校では聞くことのできない大学の情報や、大学生活のリアルなどわくわくするような情報であふれています。モチベーションになる情報は人それぞれですが、情報を得る場がなければモチベーションはそもそも生まれにくいです。そんな情報を得る場所があることが医学部専門予備校の一番のメリットと言えるでしょう。

また、医学部専門予備校は受験情報の更新の速さにも長けています。医学部を受験する人々はたいていが優秀な為、少しでも高い点数を取る為に受験に関する情報戦を制することも重要になってきます。事前の情報収集が足りなかった為に不合格となってしまう事態は何としても避けたいものです。自分の志望する大学の最新の受験情報を、様々なノウハウと共に教えてくれるのは医学部専門予備校しかありません。

医学部専門予備校では、医学部受験を熟知したプロの講師が授業をしてくれます。独学では把握しにくい具体的な勉強の進め方もポイントを抑えながら教えてくれるので、学習効率もアップします。難しい受験対策用の勉強は中学生の段階ではまだ行いません。予備校のカリキュラムも学校の授業に合わせたものを作ってくれるので、無理なく勉強を進める事が出来ます。

そして、多くの場合、医学部専門予備校の中学生コースは、高校生よりも通う人が少ないこともあり個別指導となっています。その為、学生一人一人に合わせたカリキュラムを組むことができ、苦手な部分をわかるまでとことん教えてもらうことが出来ます。逆に得意な分野は、高校生の内容を先取りして学習することが出来るので、高校での勉強が楽になる可能性もあります。

このように、医学部予備校は、効率の良い学習方法で、医学部合格への近道を教えてくれます。ただ、中学生のうちは、基礎固めに徹する必要もあるので、医学部専門予備校に通うことが経済的に厳しい場合には、学校の勉強で苦手な部分をカバーしてくれる学習塾に通うのも一つの手です。その際には、進学率が高い塾を選ぶことがポイントになります。

5.まとめ

人格形成に重要な時期である10代を少しでも有意義に過ごす為には、勉強だけでなく、友人との交流や部活動への参加も重要になってくるでしょう。そういった活動を充実させるには、少しでも早いうちから医学部受験に備えた学習を始める必要があります。実際、難関大学の医学部合格者の多くは中学生のうちから受験対策をしています。

また、中学生から勉強に集中する為には、「本人のモチベーション維持」と「親のサポート」の2つの条件が不可欠です。親子で協力して人生をかけた一大イベントである医学部受験を乗り越えていきましょう。

■医学部受験にお悩みの方へ

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