2023.10.31更新日

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医学部予備校の費用や通塾するメリットなどを解説

医学部受験をする人の多くは、予備校に通うなどの受験対策をしています。そして医学部志望の学生は、予備校の中でも特に医学部予備校を利用している割合が高いです。そこで、医学部専門予備校とは普通の予備校とは何が違うのか、どのくらいの学費がかかるのかを確認してみましょう。

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1.医学部専門予備校とは?

医学部専門予備校とは、医学部受験に特化した予備校のことです。普通の予備校との違いとしては、授業スタイルもしくはクラスの人数の差を挙げられます。普通の予備校の場合、数十人の生徒が集まる集団授業が多いですが、医学部専門予備校は個別指導か生徒が10人以下の少人数クラスがメインとなります。

医学部受験対策は共通テストだけでなく、二次試験や私立大学の独自試験に向けた対策も必須となります。こうした試験は、大学ごとに科目や問題の傾向が大きく異なります。そのため、医学部専門予備校では志望校のレベルに合わせたにクラス分けをすることや、特定の大学に限定した試験対策をしていることもあります。もともと予備校というのは、学校の勉強に付いていくためのものではなく、受験対策に特化した教育をする場です。医学部専門予備校では、さらにその範囲を狭めて特定の大学に特化した対策をするということで、より効率の良い学習ができるのです。

また、医学部受験では学力テストだけでなく、面接と小論文テストも実施されます。医学部の合格のためには学力だけではなく、人とコミュニケーションをとって自分を表現する能力を高めなければならないのです。そこで医学部専門予備校では、面接小論対策授業を展開し、医学部に合格するための対話能力を磨く指導をしています。医学部全般における面接のポイントや、特定の大学でよく聞かれる頻出問題など、予備校のデータベースを用いて対策を行うのです。面接は独学での対策が難しいこともあり、面接対策のために医学部専門予備校に通う学生もいます。

2.医学部予備校を利用するメリットは?

医学部合格に向けて学習するには、医学部専門予備校に通う以外にもいくつかの選択肢があります。具体例として、独学で学習、家庭教師を雇う、塾に行く、一般の予備校に通う、以上の4つの方法が挙げられます。

2-1.独学

独学でも毎年医学部に合格する生徒はいますが、かなり少数派です。自分だけだと勉強に集中できずにダラダラしてしまい、周りに仲間がいないとダメだということから独学に難しさを感じる人は多いのです。また、確実に全ての受験科目で高得点を取るための学習計画を立てたり、大学独自の試験の傾向を分析し的確な対策をしたりするのは個人ではかなりハードルが高いです。

2-2.家庭教師

家庭教師はマンツーマンの学習ができるという点でメリットが多いです。しかし一人の先生に頼ることになるので、教師の質が合否に直結してしまいます。また講師も1人ですので、授業回数は週に3回程度です。一般的な予備校のような授業回数は難しいため、「授業が苦手だが一人で受験勉強をするとさぼってしまう」という学生にはメリットが多いでしょう。

また、自主学習することが勉強のメインになりますので、自主学習ができる環境を整えることはもちろん、親御さんにも理解を得てから決断しましょう。

2-3.塾

塾は基本的に学校の勉強に付いていき、基礎学力を高めることを目的としています。そのため、医学部受験についての集中的な対策をする点で弱いことがあります。また、塾は集団授業をメインとしているケースが多く、一人一人に合わせた対策をしづらい環境です。本格的な志望校対策にはあまり適さない環境と言えるでしょう。

しかし、中学校や高校低学年のうちに塾に通うのは基礎固めとても有効ですので、「まだ志望校を決めていないが勉強を始めたい」という学生にはメリットが多いでしょう。

2-4. 一般的な予備校

一般的な予備校は大学受験対策をメインに学習を進める場所です。基礎的な学習は進めますが、教え方は共通テストや大学の試験に基づいて行います。また、一人の講師の授業を大勢で聴く「集団授業」や、パソコンで授業を見る「映像授業」など基本的に講師と生徒間の距離が遠いいのも特徴の一つです。しかし講師との距離が遠いいと言っても学生のチューターを介して質問ができるため、授業後にわからない問題を解決することができます。学習の進行には影響は出ないでしょう。

しかし、医学部という専門的な学部となると学生のチューターが回答できない問題も増えるため学習に影響が出ることもあるでしょう。また面接小論の対策が難しい場合もあります。

そのため予備校から医学部を目指す場合は、医学部コースで入塾するまたは、医学部専門予備校に入塾することで医学部受験の対策を進めましょう。

2-5. 医学部専門予備校

医学部専門予備校は、医学部受験に特化した予備校です。難易度の高い一般試験の解説や、大学ごとの頻出問題、面接小論文対策など、予備校が持つデータベースをもとに医学部に合格するための学習を展開します。

また、個人のカリキュラムをオーダーメイドで作成するため、自分のゴールまでにやらなければならないことが具体的になります。目標と方法が具体的になることで達成感を得られ、勉強に飽きることなく受験を最後まで乗り切ることができるでしょう。

しかし学費が高いため親御さんとの相談は必須になります。一般的な塾の3倍程度する場合がほとんどですので、入塾する場合は一発で合格するという覚悟を決めましょう。

3.医学部予備校の選び方

医学部予備校を選ぶ際には、まず自分の志望大学についての合格実績がどうかをチェックしましょう。医学部は上記のように、大学ごとに異なる対策が求められるものです。予備校の中にも、国公立大学に強いところや私立大学に強いところ、特定の大学の合格者が非常に多いところなどの違いがあります。単に合格者が多いということではなく、志望大学の合格率が高いかどうかを見て判断することが大切です。

施設設備についても比較すると良いでしょう。特に自宅で勉強するのではなく、自習室を使って授業以外の学習をしたいと考えているのであれば、校舎の中に十分なスペースを持つ自習室があるかを見る必要があります。また、寮に入る場合は快適に暮らせるかもチェックしましょう。ある程度長く住む場所となりますので、ストレスを溜めずにしっかりと心と体を休められる住環境を選ぶことも受験対策の一つと言えます。

授業形式で選ぶこともできます。ほとんどの医学部予備校で、少人数クラスと個別指導を実施しています。どのスタイルかによって学費や生徒数、講師が違ってきます。また、少人数クラスといっても何人を1クラスとしてまとめているかも異なります。より自分に合ったスタイルで学習できるかを考えましょう。

4.医学部専門予備校にかかる費用と費用を抑える工夫

4-1. 予備校にかかる費用

医学部予備校はいくつかの授業スタイルや志望大学コースによって、学費がある程度変わってきます。たとえば、一般的な少人数制の国公立コースでは平均して100万円から500万円というところです。私立大学コースだと、50万円から300万円が相場となります。個別指導だと数割学費が上がる傾向にあり、100万円から600万円が平均的です。こうした授業料とは別に、入学金が初期費用としてかかります。予備校による違いが大きいのですが、3万円から最大で30万円くらいが平均額です。

このように、一般的な予備校や塾に比べると、医学部予備校の費用相場は高く経済的負担が大きくなります。そこで、条件が合えば学費が安くなる制度をご紹介します。

4-2.特待生制度

ひとつ目は特待生制度です。条件としては、予備校が用意している特待生向けの試験や、特定の模試などで良い成績を収めるというものが多いです。もしくは、前の受験で一次試験に合格している人を特待生とするところもあります。特待生になると、1割から5割程度の授業料減免が行われるので負担を下げられます。

4-3. 教育ローン

ふたつ目は教育ローンの利用です。多くの予備校では提携金融機関が提供している教育ローンを使えるようにしています。予備校提携でなくても、銀行や国主導の日本政策金融公庫の教育ローンも利用できます。大学についてもローン利用できるので、合格後も継続して申し込むことができるでしょう。

4-4. 授業数を減らす

最後に、単科クラスを選ぶのも一つの手です。医学部予備校では、全ての受験科目に対応する本科クラスと、特定の科目だけを選択できる単科クラスを用意していることが多いです。自分の苦手科目だけを単科で取ることで、必要なサポートを安価で受けられます。もしくは、学力テスト対策は独学で行い、二次試験対策だけを予備校で行うという手もあります。

5.まとめ

ハイレベルな対策が求められる医学部受験では、特化型のサポートをしてくれる医学部予備校に通うことで合格のチャンスを高められます。それぞれの予備校で合格実績や学費などの違いがあります。特に学費については高額になる傾向が強いので、いろいろなところを比較して自分に合ったところを選ぶ必要があります。

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