2023.03.07更新日

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医学部受験で自分に合った予備校を選び方

医学部の受験は他の学部と比べて明らかに難度が高く、高校に通い個人で学習を進めるだけではなかなか厳しいものがあります。そのため、合格者の多くは医学部受験に特化した指導をしてくれる予備校に通っています。どの予備校に行くかによって指導のレベルや、学習環境がかなり異なりますので、まずは予備校をしっかりと選ぶことが大事です。そこで、予備校を選ぶ際に考えたい5つのポイントをご紹介します。

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1.集団授業や個別授業などの授業スタイルで選ぶ

予備校またはコースによって授業スタイルが違います。まずは、数人~十数人以上の生徒が同じ教室に集まる集団授業か、マンツーマン指導となる個別授業かを場合分けして考えましょう。それぞれにメリットとデメリットがありますので、どちらが優れているということではなく、自分に合ったスタイルを選ぶことが肝心です。

集団授業のメリットは、個別指導よりも授業料が安いことです。また、同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強できますので、良きライバルに出会ってモチベーションを高められます。志望する大学ごとにクラスが分けられることも多いので、将来大学でも同期生となり良い友を見つける場となるのもメリットでしょう。時には勉強を教え合うこともありますので、学習を効果的に進める上での助けとなる仲間を得られます。一方、授業のペースが合わないこと、周りの進捗が気になってしまうことがデメリットとして挙げられるでしょう。もっと先のことを学びたいと思うこともあるでしょうし、逆にペースが早くて付いていけない時も出てくるかもしれません。また勉強仲間がさぼっているときにつられたり、逆に仲間の勉強の進捗が早くておいていかれたり、助け合う仲間の進捗と比べてしまうこともあるでしょう。

個別指導では、この点で完全に自分のペースに合わせて教えてくれるのがメリットとなります。苦手ジャンルを分析してそこに集中して取り組めるので、効果的に成績を伸ばす大きな助けとなります。分からないことやさらに深めたい点などをすぐにその場で質問できるので、無駄な時間をかけることなく効率よく勉強できるのも利点と言えます。一方で、個別指導の方がずっと授業料が高くなることは覚えておきましょう。また、中には他の人と一緒でないと集中できなかったり、逆にマンツーマンだと緊張してしまったりする人もいますので、合うか合わないかを自分で吟味する必要があります。

2.予備校の環境・サポート体制で選ぶ

予備校の環境つまり施設設備の充実度も比較してみましょう。特に重要なのが自習室です。予備校生のほとんどは指定された授業以外の時間を自習室で過ごすことになります。そのため、自習室に十分な座席数が確保されていないと、自習する場所がなくて困ってしまいます。生徒の数と自習室の大きさを見て、余裕のある環境かを確認すべきです。また、周りに騒音を出す施設などがなく、静かに集中できる環境にあるのか、椅子やデスクの作りがしっかりしていて長時間勉強をしても疲れにくいものかといった、細かな点も見ておくと実際に自習をする時に後悔せずに済みます。

もう一つ施設でチェックしたいのが、リラックスできる場所があるかということです。しっかりとした休憩室が設けられていて、自販機や飲食物の販売をしている予備校だと助かります。休日や長期の休みともなると朝から晩まで予備校の中で過ごしますので、勉強する環境だけでなく休憩できる環境が整っているかというのも大事なポイントなのです。

サポート体制については、講師が常駐していて、授業以外でも質問の時間を設けてくれるか確認しましょう。自習をしているうちに聞きたい点というのは必ず出てきますので、授業を待たずに質問できる体制だと勉強もスムーズにいきます。予備校によっては対面で質問ができないとしても、SNSや専用のチャット機能を使ってオンラインでいつでも質問できるシステムを設けているケースも見られます。どちらにしても気軽に講師に近づけるサポートがあった方が良いです。

また勉強以外の相談ができることも予備校選びにおいて大切です。たとえば、志望校についての学費や奨学金制度についての相談をしたり、途中で進路を変更したい場合のアドバイスを求めたりすることがあるかもしれません。また、保護者としても学習の進捗状況を聞きたいと思うものです。ときには、勉強に疲れてしまって予備校を休んでしまう学生がいるのも事実です。そんな時に、生徒を放置せずに親身になってサポートしてくれるか、相談できる窓口があるのかということも合格まで頑張り続けるのに大きなポイントとなるかもしれません。

3.校舎の場所で選ぶ

予備校の所在地は、無理なく毎日通うためにぜひともチェックしたい点です。大都市に住んでいるのであれば、そもそも医学部専門予備校の数が多く、選択肢がたくさんあります。交通網も発達していますので、通いやすい立地の予備校を見つけられるでしょう。しかし、地方に住んでいると選択肢が少なく、通うのに苦労するかもしれません。通学に苦労するような立地だと、毎日通うのが体力的に厳しくなるかもしれません。また、休みの日などにわざわざ出かけていくのが面倒に思えることもあるでしょう。

そのため、高校から近いところ、可能であれば自宅から近いところに校舎があるのがベストです。たいてい予備校はアクセスの良さを重視して電車の駅近くに建てられているものです。自分が通学に使っている路線の駅か、交通手段は楽かをチェックしましょう。

あまりに移動のために時間を費やすようだと、その分勉強時間が削られてしまいます。カリキュラムや指導方法などが気に入っているとしても、結局思うように勉強を進められない結果になることもありますので、バランスよく考えることが大事です。また、保護者が送り迎えをすることを考えているのであれば、毎日無理なく送迎できる距離にあるかをチェックしましょう。そして、もし何かの事情で保護者が送迎できない場合でも、他の交通手段があるかも考えておいた方が良いです。

通えるかという点とは別に、立地の利便性も見てみましょう。予備校の近くにちょっとした飲食店やコンビニがあると生徒にとってはうれしいものです。かなりの時間を予備校で過ごすことになりますので、お腹が空いた時や休憩したい時などに立ち寄って買い物ができるお店はあった方が便利です。学校が終わってから直接予備校に行き、夜になるまで勉強するためには何か食べ物が必要になるときがありますので、そのことも考えて周りの状況を観察してみると後々安心です。

4.医学部の合格実績で選ぶ

医学部予備校の能力を測るのに最も適しているのが、合格実績を見ることです。医学部は大学によって出題傾向が大きく異なることもありますので、「医学部合格者○○人」という全体での数字だけでなく、自分の志望校の合格者がどのくらいいるのかをチェックしましょう。また、ある1年だけの合格者数だけでなく、平均してどのくらいの合格者を輩出しているかを見るべきです。というのも、予備校も合格実績が大きなアピールになることを知っていますので、たまたま合格者が多かった古い年のデータだけを宣伝に使っていることがあるからです。しかし、実際には他の年はほとんど合格者がいないということも十分ありえますので、年ごとのデータを見て安定して合格できているのかを確かめましょう。

年によって合格者の数が大きく変わる予備校は予備校の指導方針が確立されていない場合や、スタッフ間で問題が生じやすい場合があります。指導方針が曖昧な場合に受験生は講師に頼ることができなくなってしまうことはもちろん、スタッフ間の関係が悪く退職や不祥事を多く起越す場合も安心して講師に指導をお願いすることができなくなってしまいます。

ですから、合格者数の変動が大きなところはどうしてそうなっているかを確かめましょう。

地方の医学部専門予備校だと、その地域の大学に特化した対策をしていることがあります。そもそも地元の大学に行きたいという学生が多いという事情もありますが、どうしても合格実績の内訳が偏ってしまいます。そうなると、他の都市の大学の受験ノウハウが蓄積されていない恐れも出てきます。医学部受験を成功させるためには、標準的な学力を伸ばすことに加えて、志望校に特化した対策をする必要があります。地方にいる方は特に、地元の大学への合格者が多いというだけで安心せずに、他の大学の受験対策にも強いのかを考えるべきなのです。

「合格者○○人」というデータだけでなく、実際に予備校に通った人の評判や口コミを聞いてみるのも大事です。というのも、それぞれの予備校で授業方針や雰囲気はかなり違うからです。実績は高いものの、かなり厳しい指導方法を採っているとか、成績優秀者への指導は非常に熱心に行うので安定した合格者数を出せるが、そうでない人にはありきたりな指導しかしない場合があります。自分の性格や得意とする勉強方法、ペースなどに合っている予備校なのかを周りの人から聞いて調べる努力も払いましょう。

5.体験授業を実施してみて選ぶ

今までご紹介した、実績や立地、授業スタイルといった情報はあくまでも表面的なものです。どの予備校もたくさんの生徒を集めたいと思っていますので、宣伝のために魅力的な点をアピールするものです。しかし、実際に校舎の中に入って授業を受けてみると、思っていたのと違うという事態に陥ることもあります。入塾してから失敗したと後悔しないためにも、事前に体験授業を受けてみましょう。そうすることで、自分の目で確かめられますし、何となくの自分に合っているのかを感じることもできるからです。

体験授業は春休みの時期に行われることが多いです。気になっている医学部専門予備校のホームページやパンフレットなどを見て、どの日程で体験授業が実施されるのかを調べて申し込んでみましょう。その際には、今までに取り上げた内容をリストにしてチェックしておくと良いでしょう。学校や家からどの路線を使ってどのくらいの時間でアクセスできるのか、駅から校舎まで歩いて何分くらいかかるなどを実際に歩いて確認します。

体験授業ではやはり授業そのものをきちんと確かめましょう。講師と生徒の距離感や教え方の雰囲気、実際に説明している授業のレベルなどを観察します。集団授業なら何人程度のグループで授業をしているのか、講義室の環境はどうかなども見ると良いです。

そして、校舎の中に入ったら、自習室に入って実際に座ってみましょう。勉強しやすい設備かを体感すると同時に、周りの学生たちの雰囲気も感じ取るようにしましょう。実績のある予備校というのは自習室でも皆真剣に勉強していて、無駄なおしゃべりをしたり座席でスマホをいじって遊んでいたりすることがありません。もう一つのポイントは、塾生の構成です。医学部受験をする人は現役生だけでなく、1浪からいわゆる多浪生まで異なる層で構成されています。しかも、他の学部に比べて浪人生の割合がかなり高い傾向にあります。周りが浪人生ばかりで現役生の場合、雰囲気になじめないと思うこともあるかもしれません。このようなことがないためにも実際に自分の目で見て、肌で感じるためにも予備校に足を運んでみてください。

まとめ

医学部に合格するためには、受験ノウハウを豊富に持つ医学部専門予備校に通うのがベストです。予備校によって実績や授業スタイルなどが異なりますので、毎日通いやすく効果的な学習ができるところかをチェックしましょう。また、ホームページなどの表面上の情報だけで判断せずに、実際に体験授業に行くなどして自分の目でも確かめるようにしましょう。受験を成功させる助けとなる予備校を見つけるのは自分自身です。ぜひこの記事を参考に探してみましょう。

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