2023.07.07更新日

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医学部予備校の夏期講習とは?活用方法など解説

受験において最難関と言われる医学部。そんな医学部受験に合格するためには、普段の学校の勉強に加えてさらに多くの自主学習が重要になります。そして、自主学習で最も差が出るのは夏休みや冬休みといった長期休みの期間になります。

そこで今回、予備校の夏期講習についてご紹介。長期休みで他の受験生にリードできるよう、しっかりと夏期の計画を立てて受験勉強をしましょう。

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1.医学部予備校の夏期講習とは?

予備校の夏期講習とは一体、何でしょうか。夏期講習は名前の通り「夏の時期に行われる特別な講習」のことを言います。通常、夏期講習は7月中旬から8月下旬にかけて行われます。現役の高校生であれば、「夏休みの期間に開かれる予備校の特別授業」であると理解して問題ありません。

医学部予備校の夏期講習は大きく分けて二種類あります。一つは完結型の夏期講習で、もう一つは予備校授業の一部として扱われる夏期講習です。

完結型の夏期講習では、文字通り夏期講習だけで完結できるカリキュラム構成になっています。例えば、特定の単元を講習期間中にしぼって学習する場合や特定の大学の医学部に的を絞ったカリキュラムが短期間で扱われるなどです。その大学の出題傾向などの対策や、その大学に合格するためのテクニックやコツなどを学ぶことができます。通常の予備校の授業とは切り離して組まれているカリキュラムなので、その予備校の通う受験生以外も夏期講習だけ受講できる場合が多いです。

一方、予備校の授業の一部として扱われる夏期講習の場合、一年以上の長いスパンで組まれたカリキュラムの一部として夏の間に夏期講習が行われます。夏休みには学校が休みになる分いつもよりも多くの時間が高校生にはあるので、夏期講習の授業は全体的にボリュームが多いと言えます。また、課題も増えることが多いです。予備校の年間カリキュラムの一部として扱われる夏期講習の場合、夏期講習だけの申し込みは原則的にできないという予備校が多くなります。すでに予備校に通っている受験生が夏期講習の対象となります。

2.医学部受験の8月の過ごし方

医学部受験生にとって、夏休みの時間の過ごし方がその後の合否に直結すると言えます。その需要に応えるために、多くの予備校は夏期講習を開いているわけです。夏期講習を効果的に活用することは受験生にとって非常に大切なことになりますが、具体的にはどんなことを意識すればいいか確認していきましょう。

2-1.自分の学力を見直して苦手分野などを洗い出す

まずは夏期講習の目的をしっかりと理解しておきましょう。予備校が夏期講習で主に目的としていることは、これまで学んだ内容の復習と苦手分野を克服することです。復習をしっかりと行い、苦手分野を早めに克服しておくことで、今後の受験勉強における基礎や土台を作ることができるからです。家やビルもしっかりとした土台や基礎が無ければどんなに良い材料をつかって建てても不安定なものしかできません。同じように、勉強もしっかりとした基礎が無ければどんなに時間をかけて学んでも、試験で安定した点数を取ることはできません。特に医学部への進学を目指す受験生の場合、暗記しなければならないことだけでもたくさんありますし、覚えたことをベースに展開する問題もたくさんあります。夏の時期に基礎を固めておくことは、受験の後半戦に備える上でとても大切なことです。

基礎を固めていく上で最初にしなければならないのが、これまで学んだことの復習です。復習には自分の苦手分野を知ることも含まれます。これまでに学んだことを、さまざまな問題を解きながら復習していきましょう。ひっかかることなく解けるようであれば、数をこなすことで基礎がさらに固まります。

一方、間違いが多い問題や全く手が出ない問題などがある場合、そこが自分の苦手分野だということがわかります。何が苦手なのかわからない場合や、自覚はなくても点数が上がらない場合には予備校講師からアドバイスを求めましょう。

予備校の講師は、受験のプロとして毎年たくさんの受験生を相手にしています。ですから、合格のために克服すべき弱点を見抜くことができるのです。わからないことはすぐに講師に相談して効率よく学習を進めましょう。

最後に、基礎が全くない状態で夏期講習を受講した場合、期待した効果が得られない可能性が高くなります。ここで紹介したような夏期講習はあくまでも復習メインですから、一回も履修していない場合は授業についていくことができないでしょう。ですから、基礎ができていない場合は、個別指導などを取り入れ基礎固めを行ってから対策に望みましょう。

2-2.夏休み中の学習計画を立てる

受験に合格するためには綿密な学習計画が必要になります。学習計画を立てることは、苦手分野を効率的に改善できることはもちろん、目標を見失うことないためストレスが少なく学習することができるためとても重要なのです。

また、計画を立てないと、夏期講習に参加しただけの「したつもり学習」の状態におちいってしまいます。最悪の場合、苦手分野を克服できたと勘違いしてしまい、大失点の原因をつくることにもなりかねません。

「したつもり学習」を避けるためには、復習時間が十分にとれる受講ペースやスケジュールと、復習がちゃんとできているかを確認するための試験を受ける日程などをあらかじめ決めるといいでしょう。張り切りすぎて受講ばかりを優先することのないように気を付けてください。

2-3.一日の学習計画を立てる

夏の時期の学習計画においてもう一つ重要なのが一日一日の学習計画を立てることです。目標や計画は、長期的なもの、中期的なもの、そして短期的なものに分けて作成すると効果的です。

例えば、高校3年生が医学部への現役合格を目指す場合、4月から受験日までの一年間の予定を「長期的な計画」として立てることができます。それぞれの何月までに何を成し遂げておくべきか、何を準備してくべきかなどを計画しておくことができます。

次にそれぞれの月ごとに「中期的な計画」を立てることができます。前述の夏休み中の学習計画も中期的な計画に含まれます。夏休みの間にしておくべきこと、それぞれどの時期までに何をしておくべきかを計画しておきます。

最後に一日単位での「短期的な計画」を立てることができます。これには起床時間から予備校に行くまでの通学時間、予備校での勉強時間、そして帰宅後から就寝までの時間に何をどのくらい勉強するかを計画しておくことが含まれます。具体的に終わらせるべきテキストのページ数や範囲、解く問題数を決めておくこともできるかもしれません。夏期講習を効果的に活用するためには自宅での予習と復習が欠かせないので、一日単位で計画しておくことはとても大切です。

どの計画もそうですが、ポイントとなるのは現実的で達成可能なものを作成することです。体調不良や、学校の予定などで計画を全てこなすことが最初はあるかもしれません。しかし、計画が多少ずれることすらも計画に入れることで合格への経路が明確になります。

3.医学部予備校の夏期講習の活用方法

夏期講習で主に目的とすべき点は「今までに学んだことの復習」と「苦手分野の克服」です。この二つを軸にして学習していくと効果的であると言われます。

3-1.今まで学習したことの復習

まずは、「今までに学んだことの復習」についてです。

例えば、高校3年生の夏期講習では1~2年生の時に勉強したこと、そして高校3年の夏までに学習したことを復習するようにします。高3の夏期講習は最後の復習の機会にあたりますので、その復習の方法も間違えないようにしましょう。

復習する具体的な方法は、今までに学んだことのノートを振り返るだけでは不十分で、むしろたくさんの問題をこなすようにしましょう。最初は誰のアドバイスも受けずに、参考書などを見ないで、自分の力だけでどこまで問題が解けるのかトライしてみることが大切です。自力で問題をたくさん解くことで課題を発見することもできますし、その後の授業でも何に注意して聞けば良いのかが明確になるため効果的であると言えます。

今までに学習した範囲は広いので、復習に関してもきちんと計画を立てて行うことが大切です。夏期講習で学ぶこともあり、その予習や復習もしなければならないので、無理のない現実的なペースで復習できるよう計画を立てると良いでしょう。

3-2.不得意分野の克服

次に、「苦手分野の克服」についてです。夏の学習予定を立てる際に、自分が苦手としている分野を中心に、夏期講習を受講することが重要になります。

苦手と言っても程度に違いがあると思いますが、基本的な問題を難しく感じているようであれば基礎コースを選択した方が良いでしょう。なぜなら、基本的な問題を難しく感じる場合、学習のやり方が間違えていることも多々あるからです。

夏期講習の基礎コースでは問題の解き方に加えて解説、さらには勉強方法まで教えてくれることがあります。適切な学習方法を学びなおして苦手科目を克服しましょう。

4.まとめ

夏休みは高校3年生にとっては「最後の復習のチャンス」といえるとても重要な時期になります。綿密な計画を元に復習をすることで医学部合格の道を開ける時期なのです。

そんな夏休みの過ごし方に不安がある医学部受験生は、ぜひ医学部専門予備校の夏期講習に参加してみるといいでしょう。勉強計画の方法や、勉強スケジュールなど、自分一人では気づけない受験攻略のテクニックを教えてもらえます。

高校3年生以外にも、夏期は重要な期間になりますので、最短ルートで受験合格をつかむためにもぜひ本記事を参考に受験対策を進めてください。

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