2023.08.30更新日

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医学部予備校で少人数制を利用するポイントを紹介

医学部受験は他の学部に比べると難易度が高く、入試においてミスがほとんど許されないのが特徴です。独学で合格する人もいますが全体の中ではかなりの少数派で、大多数は医学部予備校などのサポートを受けています。では、合格の可能性を高めてくれる予備校はどのようなスタイルで学習が進められていくのか、特に少人数制の授業とはどんなものなのかを見てみましょう。予備校を選ぶ際に参考にしてください。

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1.医学部予備校とは?

大学受験のための備えとして予備校に通う人は多くいます。高校の授業よりも受験対策に焦点を合わせた授業をしているので、効率よく学習を進められますし、問題を解き得点を積み上げていくテクニックや考え方を学べる場となります。こうした予備校の中でも、医学部受験を専門とするところが医学部予備校(医学部専門予備校)です。

医学部受験では、まず共通テストでどの科目においても満点に近い得点を取る必要があります。そこで、医学部予備校では基礎固めを徹底すると共に、実際の過去問や模試を通して試験時間の配分も学習します。そして、大学ごとに方向性が異なる独自試験の傾向を分析し、それに合った対策指導もしています。医学部の独自試験は癖が強い問題も多く、過去問のデータを分析して対策を取らないと得点をするのは厳しいです。医学部予備校では過去データを集積していますので、より効率的な対策をすることが可能となります。

こうした指導をする医学部予備校は、それぞれに異なる授業スタイルを展開しています。まず、「集団指導」は15人から30人くらいまでのグループで授業をするものです。予備校生それぞれに合わせた学習というよりも、決まった内容の講義を進めるスタイルとなります。たくさんの仲間と一緒に勉強できるのでモチベーションを保ちやすいですし、学費がリーズナブルというメリットもあります。

その対極にあるのが「個別指導」です。生徒と講師がマンツーマンで学習を進めるもので、個々に合ったオーダーメイドの学習スケジュールを組みます。基礎固めのために一通りそれぞれの教科の内容を勉強することもありますが、より弱点分野の克服や理解度が低いところの対応などがメインになることが多いです。生徒としては分からない点が出たら、その場で講師に質問できるのがメリットです。

「集団指導」と「個別指導」の中間に当たり、10人以下のグループで授業を進めるのが「少人数制」です。少人数制を採用しているところは、志望大学ごとにグループを組んでいる予備校が多いです。やはり医学部受験は、独自試験に対応する必要があるので、細かくグループ分けをする方が効率的なのです。また、私立大学の場合はそもそも受験科目が違うので、大学ごとに合わせる必要性が出てきます。

2.医学部予備校で少人数制に向いている人の特徴

まず、自分の中で明確に志望大学が決まっている人は少人数制に向いています。少人数制は先程説明したように特定の大学を志望する人の集まりです。つまり集団授業でも勉強内容が志望校対策と大きく逸れる心配がないのです。

二つ目の特徴は、仲間がいた方が勉強に身が入ると思う生徒です。自習をするにしても授業を受けるにしても、生徒が自分一人だと気が散ってしまうとか、怠けてしまう傾向があると自覚している人もいます。そうであるなら、同じクラスでいつも一緒になれる仲間がいる少人数制が向いています。

もう一つは、学習スケジュールをプロ講師に決めてもらいたいと考えている場合です。医学部受験においては、1年間の中でいつまでにどの教科のどの部分までを学習し終えるかを考えて、綿密にスケジュールを立てることが成功の秘訣です。もちろん、自分でも計画することはできますが、それがうまくはまらないと的確な受験対策が終わらなくなる恐れがあります。そのため、それぞれの学習レベルや現状の偏差値、受験大学のレベルなどを考慮して、講師に学習計画立案を助けてもらった方が安心です。少人数制クラスだと、講師が生徒の実情を確認しやすいので、より的確なスケジュールを立てやすくなります。

最後に、なるべく学費を抑えたいと考えている人にも少人数制は向いています。質の高い指導を受けたいと思うものの、個別指導だとかなり学費が高くなってしまうので厳しいと考える人が多いです。その点、少人数制であれば集団授業よりも学費は高めですが、質と費用のバランスを考えるとコスパに優れています。寮生活を送る予備校生もいますので、大きな負担がのしかからないように、事前にしっかりと学費を計算するのは重要です。

3.少人数制のメリットとデメリット

一見メリットばかりの少人数制ですが、しかし、どのスタイルでもメリットデメリットがありますので、自分に合ったやり方を選ぶことが肝心です。ここでは、少人数制のメリットとデメリットを取り上げます。

3-1.メリット

まず、メリットとしては「生徒と講師の距離が近い」ことです。講師が個々の生徒の学力や思考パターンなどを把握した上で、よりニーズに合った指導をすることができます。また、苦手分野の把握もしやすくなるので、そこに焦点を当てた対策を取る上でも有利となります。医学部予備校では、単に決まったカリキュラムを教えるだけでなく、生徒に必要な学習スケジュールを立てるサポートをすることが多いです。この点で、少人数制だとよりそれぞれの必要にマッチした計画を立てられるのがメリットとなります。また、すぐに質問しに行くことができることもポイントです。勉強そのものだけでなく進路などについての相談もしやすくなります。受験勉強において質問しやすい環境は勉強効率を上げることはもちろん、受験生のモチベーションを維持することができます。例えば学力面で進路に悩んでいたとしても、過去のデータから適格なアドバイスを受けることができます。自分の中だけの問題だと思っていたことも客観的な指導をもらうことができるため、目標が具体的になりモチベーションを維持することができます。

次のメリットは、生徒間でお互いに教え合えることでしょう。生徒同士で重要なポイントについて話し合ったり、講義の復習をしたりする機会が増えます。やはり少人数制だと、生徒同士が良い距離感にありますのでこうした助け合いの雰囲気が生まれやすいものです。たまにクラスの中で急激に偏差値が上がる生徒が出てくることがあります。こうした仲間を見て、どんな勉強をしているのかを聞いて、それを参考にしつつ自分の勉強法を改善するきっかけにできます。

3つ目のメリットは、実績の高いプロ講師が多いことです。大人数の予備校では、たくさんの実績を持つ講師は様々な校舎で引く手あまたな状況であるため、なかなか授業を受けることができません。また、授業も単元ごとに講師が変わることもまれではありません。

一方、少人数制の予備校は、優秀なプロ講師が常駐しているため、授業する先生もほとんど変わらず質の高い授業が常に展開されています。

最後に学習とは別のメリットに、良い仲間に出会えるチャンスがあります。クラスで合う生徒はいつも同じですし、大人数でないため話す機会も増えます。しかも、少人数スタイルの場合は大抵同じ大学を目指すコースとなっています。目標も一緒で意気投合しやすいですし、そのまま同じ大学に入れたら在学中も付き合いが続きます。予備校で知り合った人と、長い交流が続くケースは多いので、ここで友人を見つけられるのも一つのメリットと言えます。

3-2. デメリット

少人数制にもやはりデメリットは存在します。

まず、10人以下とはいえグループで授業を進めていきますので、「生徒一人の都合でペースを遅らせることはできない」ことです。そのため、病気などで授業を数日休むと、その分先に進んでしまっていて、付いていくのが難しくなってしまうことがあります。医学部受験ということで、毎日レベルの高い授業をしているので、少しでも後れを取ると少人数クラスでは大変です。逆に、自分の学習ペースが速くて、クラス授業が無駄になってしまうこともあります。もちろん、その生徒がよく努力している証拠で良いことなのですが、授業の時間を自習に充てた方が効率的になってしまいます。

次に、他の人と比較して落ち込んでしまう人にはデメリットです。もちろん、これは人によって違い、他の人との競争が良い方向に出ることもあります。しかし、中にはプレッシャーを感じてしまうことになる人もいて、少人数制が向いていないと感じることもあるでしょう。

最後に、講師が自分に合うか合わないかが重要になるのがデメリットです。メリットでも紹介したように少人数のプロの講師は常駐しています。そのため、講師のレベルが高くても自分に合わない場合はストレスに感じてしまうこともあるでしょう。体験授業などを通して講師の下見をして、デメリットを軽減させてください。

4.まとめ

医学部予備校では集団授業に個別指導、そして少人数クラスのスタイルが採用されています。少人数クラスには様々なメリットがあり多くの生徒がそこから益を受けています。しかし、向いていない人がいるのも事実ですので、自分の特性や考え方と比較して検討しましょう。

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