2023.10.31更新日

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医学部予備校がやっている入試直前の対策とは?活用方法など解説

入試直前期と呼ばれる12月~1月は、受験生誰しもが勉強の追い込みをしながらも不安な気持ちが募っていく時期と言われています。特に医学部受験生は、寝る間も惜しんでひたすら受験勉強に取り組んできた成果を試験本番で発揮出来るか気が気ではないでしょう。そんな状況下で受験生の皆さんを救ってくれるのが、医学部専門予備校です。今回は直前講座にスポットを当てて紹介していきます。

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1.医学部予備校がやっている入試直前の対策、講座?

医学部受験の直前に、これまで学習してきた内容の総仕上げを行うのが直前対策、直前講座です。期間としては、学校の休みに合わせて12月下旬から1月上旬に開講される場合がほとんどです。多くの予備校では、実際の試験で物怖じすることがないよう、この期間中に入試本番での実践力を身に付けます。具体的には、共通テストと大学毎の入試対策、二次試験の2種類で授業が展開されます。

共通テスト対策は一般的な解法の他に、素早く回答するためのテクニックや、ミスを減らすための見直しの方法など、基本的な問題を落とさないための授業をする場合がほとんどです。

また、私立大学の一次試験や国公立大学の二次試験に関しては、大学毎に問題の出題傾向が異なるので、自分の志望校に合わせた対策をします。医学部予備校では大学別やレベル別の対策講座が設定されています。自分の目指す大学を決めて、その大学専用の対策講座を受けると合格率がぐんと上がることでしょう。

また、直前対策中に教科毎のプレ試験を行う場合もあります。その結果によって試験本番直前の自分の実力を知ることが出来るので、残りの期間でどんな対策をしたら良いのかを可視化出来るようになります。

しかし、いいこと尽くしの直前対策ですが、自分で受講講座を選択することに落とし穴があります。それは、スケジュールを詰め込みすぎてしまうことです。受験の焦りで受講をたくさん取ってしまう生徒をしばしば見かけますが、受講時間を増やしすぎてしまうと復習の時間が無くなってしまいます。どんなに質のいい授業を受けても、復習をしなければ無意味です。また、急な頑張りすぎによって体調を崩すことも考えられます。自分のキャパシティーを見極めて授業をとることが受験合格のカギになるでしょう。

2.医学部入試前の12月の過ごし方

国公立大学の医学部を受験する場合、毎年1月中旬の土日に実施される大学入学共通テストに向けて12月は追い込みの時期となります。そんな大切な時期の効果的な過ごし方のポイントをご紹介します。

2-1.医学部予備校の冬期講習や冬期合宿を利用

12月になると医学部受験の入試直前対策として、多くの医学部予備校で冬期講習を開講し、中には冬期合宿を開催している予備校もあります。その内容は予備校によって異なりますが、これまで受験していた内容の総仕上げを集中的に行う期間というイメージです。目前に迫っている共通テスト対策に集中したい気持ちも出てくると思いますが、結果が思い通りにいかない場合を考えて二次試験や私立大学入試対策も並行して行う必要があります。冬期講習や冬期合宿では、どちらの試験にも対応出来るよう様々な授業が用意されています。本番までの僅かな時間を有効に使うためにも冬期講習や冬期合宿を積極的に利用していきましょう。

また、生活リズムを乱さないために冬期講習を利用するのもよいでしょう。学校が休みになると、生活リズムが崩れて、夜中遅くまで起きていたり昼過ぎまで寝ていたりしてしまいがちです。しかし、毎日決められた時間に予備校や合宿先に行き、やる気が出なくとも勉強の時間を確保出来ますので、確実に合格に近づくことができます。

医学部予備校には自習室が完備されていて勉強しやすい環境が整っています。自宅で勉強しているとテレビやベッドなどの誘惑がたくさんあるので集中出来ない場合もあるでしょう。自由に出入り出来る自習室で空いた時間に講習の予習復習などの勉強を進められれば、効率よく学習を進められること間違いなしです。自己管理が苦手という人は、冬期講習などを利用しながら積極的に医学部予備校に通うことを検討してみてはいかがでしょうか。

2-2.苦手分野の克服

入試直前期に差し掛かるまでには問題をたくさん解いてきたと思いますが、間違えてしまった問題やわからなかった問題をそのままにしてはいないでしょうか。医学部受験において、苦手分野を残しておくことは危険な行為です。入試直前期には、過去問を解き直して改めて自分の苦手分野を認識し、克服しておくことが大切です。この時期には新しい問題集を解くのではなく、これまで解いた問題を復習し、完璧にする回答できるまで繰り返し演習しましょう。

苦手分野を克服する手っ取り早い方法は、誰かに教えてもらうことです。もちろん学校の先生や予備校の講師などに聞くのも良いですが、冬休みなどで聞きに行けない時には、クラスメイトや予備校仲間に頼りましょう。友人でありライバルでもある仲間に自分の苦手な部分を教えてもらうのは、勇気がいることですが、話し合うことでより理解を深めることができます。

苦手な問題を完璧にしても不安が残る場合には、不安な分野の内容をさらに演習してみましょう。大学入試の問題はある程度、似たような問題が多いです。いろいろな入試問題をといて様々な角度から問題を分析することで苦手を克服することができるでしょう。

3.医学部予備校の入試直前期の対策と活用方法や種類

3-1. 直前対策の活用方法

入試直前期の対策や講習の重要性を以上で説明しました。ではそのの使い方を、過去問演習と面接小論対策の2つに分けてご紹介します。

3-1-1. 入試予想問題を解く

医学部専門予備校の入試直前の対策では、過去問分析と解説、共通テストや二次試験の予想問題の演習が行われます。本番と同じ形式で出題される予想問題に挑戦でき、その後の解説講義まで開講している予備校が多いです。演習が出来る講座は科目ごとに別れており、自分の苦手な分野の講座だけを受講することや、最終仕上げとして受験科目全ての講座を受講することができ、自分の勉強の進み具合でプランを立てることが出来ます。

入試予想問題を試験直前にたくさん解いておくことで、試験本番への心構えと苦手分野の再認識が出来ます。この段階で浮上した苦手分野は残りの期間で最終調整を行えば、確実に克服できます。試験の出題傾向に慣れておくだけでも、本番に対する気持ちが変わりますので積極的に活用していきましょう。

3-1-2. 2次面接や小論文対策を実施

いわゆるペーパーテストの対策以外に面接小論対策ができることも直前対策のいいところでしょう。

医学部受験では、入学試験で面接や小論文による試験が課されます。しかし、面接小論の対策を一人でするとなるとかなり無理があります。また、二次試験は共通テストの後に実施されるので、二次試験対策をやり直さなければなりません。そのため、面接、小論文の対策が手薄になることも少なくないことです。そこで多くの医学部専門予備校の直前講座では、講師陣を面接官として面接対策を行う講座を設置しているところが多いです。

面接に関しては、大学によって異なり、個人、集団、討論面接の3種類があります。どの面接も学生の医師になるための適正と熱意を評価されます。特に討論面接の場合は、聞く力や協調性、自分の意見をどこまで述べられるかも重要視されるので自分なりの解答を持っておく必要があります。

小論文においては、医師や貴学に対する志望動機や、時事ネタに対する自分の考えを述べる問題が多く対策が難しいのが特徴です。しかし、小論文のテーマは大学ごとに特徴があり、医学部専門予備校が持つ過去問のデータベースから作成される予想問題を活用することで小論文対策を有利に進められるでしょう。

3-2. 直前対策の種類

直前対策と一言に言っても、予備校によって星の数ほど講座の種類が存在します。ただ、大まかに分類すると共通テスト対策と志望大学ごとの対策に二分されます。

3-2-1. 共通テスト対策

医学部受験生にとって共通テストは、他の学部よりも選考時の点数のウェイトが高いので、非常に重要な試験となります。その対策として直前講習では、毎年共通テストによく出題される内容を総まとめし、講義形式で授業を組んでくれます。対策が遅れてしまっている場合でも、冬期講習を受ければ網羅的におさらいができるでしょう。

その他にも、過去問をひたすら解いて復習を繰り返すことで苦手分野をなくす講座や、問題を解く速度を早められるようにしていく講座もあります。自分に足りない部分は何なのかをよく吟味して講座選択をしていく必要があります。

3-2-2. 志望大学ごとの対策

大学別対策講座は、大学毎に分析して作られた教材を使用して受験勉強の総仕上げを行います。例えば、「○○大学の英語」や「○○大学物理テスト」といった具合に大学ごとに講座名が別れていますので、自分の志望大学の強化したい科目の授業を選択することができます。第一志望の大学の対策授業を受けることはもちろん、複数大学を受験する場合は、第二志望の大学の対策授業をとると良いでしょう。大学ごとの特徴を早めに知って、独学でも赤本を活用できるように対策授業で多くのテクニックを学んでください。

4.まとめ

12月という受験生に焦りが見られる時期。この直前期にいかに自分のペースを乱さず、入試本番までの僅かな時間を有効活用できるかが勝負のカギになります。

自分一人では学習が難しい過去問も、予備校の力を借りることでスムーズに学習することができます。医学部専門予備校の冬期講習を利用して、医学部合格をつかんでください。

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